第4話
こうして、あたしは一人になった。
(また、ひとり…)
でも、一人でも大丈夫。
あたしは強いから…。そう思った。
彼が離れていってしまった苦しさは、まだ全然消えていなかったけれど、あたしは頑張って立ち上がろうとした。
たくさん泣いて、たくさん苦しんで。いつまでも、そのままでいるわけにはいかないから。
(早く借金返してぇ)
ヘルスより、やっぱソープか!とか思ったりして。
あれはあれで、かなりすごーく大変な仕事だと思う。
とにかくあたしは、やっぱり『ひとり』じゃなきゃダメみたい。
(強く生きなきゃ。大丈夫。がんばれる!一人でがんばろう!)
言い聞かせるように、あたしは繰り返した。がんばろうと…。
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