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自己紹介を済ませて数分後。


ガチャガチャ



「あ、ケイやっと来たかっ」


音ともに入ってきたのはさっきまで一緒にいた男。




「お待たせ」


薄っぺらい笑みを浮かべた彼は当たり前のように私の隣に座って



マサキが用意してくれた私のお酒を飲み干す。



微かに香るシャンプーの香りはさっき私が使ったものと同じ。



「マサキ、マナと同じのまだある?」


「ああ、レモンサワーな」



「ねえマサキ、私ももう一杯同じのほしい」


「これじゃ、バイトとかわんないな」



やれやれといった表情で台所へ向かうマサキを


「わっわたし、手伝いますっ」


メグミが追いかけた。

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