第11話

今思えば、クサイセリフも少しは嬉しかったのかも知れない。



でも、別れても全然悲しくなかった。

彼に依存してなかったし。ミキオのいない生活は当たり前だったし、ただのバーチャル恋愛だったのかも。



昔から私は誰かに依存することがなかった。


小学生の時、クラスの女の子達が光GE○JIに夢中でも、私はなんとも思わなかったし。


今だに好きな歌手や芸能人を聞かれても、


『いない』

だし。好きな音楽を聞かれても、


『流れてれば、なんでも聞く』

だし。当たり前だっつーの。自然と耳に入ってくるもんね。


我ながら可愛いげがない答えだ。

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