第7話

彼は、キス以上の関係を望んだ。


でも私は拒んだ。




なぜなら、彼を好きじゃなかったから。キスをするのも正直気持ち悪かった。


昔から『ちゅー』は嫌い。気持ちいいなんて思ったこともない。


じゃあなぜ付き合ったのか…。自分でも解らない。


ただ遊んでる時は楽しかったんだ。



ミキオは三つ年下で受験生。


将来はプログラマーになり、ハリウッドで映画のCGを造ったりしたいと言っていた。


そのために予備校で勉強していた。専門の大学に入るためだ。


だから、いつも会いに行くのは私の方。



そういえば、彼はファイファンが好きだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る