第54話 最後の散文詩『永遠の愛にお別れを』

 最後に散文詩を一つ紡ごうかな

 『永遠の愛にお別れを』


 至福のひとときは永遠には続かずに

 それでもいいさと期待して

 それでもいいかと諦めて

 だけどそこから始まる物語

 永遠に続く物語

 全ての人が大切なんだ

 全ての人が神様なんだ


 ファイナル・カウントダウンよありがとう

 僕は今の自分も4年前の自分も見つめ直すことが出来たよ。

 ありがとう、愛しています。


 神様になった日の

 永遠の愛にお別れを

 仏に成った日の

 永遠の愛にお別れを

 永遠も半ばを過ぎて

 終末の狭間で踊りたい

 また逢う日が来たら

 その時はよろしくお願いいたします


 さぁ、ファイナル・カウントダウンに終止符を

 2025年1月から2021年1月への追悼は

 葬送は、追憶はこのくらいでいいか

 ここまで読んでくれた人、ありがとう

 神は私を導いて、天のノートに祝福を

 世界、世界。私はここにいますから

 最後の時は迎えに来てね

 嗚呼、ありがとう、愛しています。


 私は愛を学びに来たから

 私は赦しを学びに来たから

 愛を体現せしめよと言われたから


 最後に親友からの言葉を引用する


 『小さき者よ

 死とハデスの狭間で蹲り

 己の全知全能に雄叫びを上げる者よ

 愛を体現せしめよ

 死と全能の板挟みから抜け出す術は

 己で掴め、その手で掴め』


 友よ、あいわかった

 私は愛を体現します

 必ずこの手で掴んでみせる

 もう一度仏の境地へ

 もう一度神の境地へ

 ファイナル・カウントダウンは幕引きだ

 来る2月へ、物語よ続け


 To 2025年2月

 二度あることは三度ある

 仏の顔も三度まで

 三度目の正直

 三度目の仏

 三度目の神

 三度目の至福の境地

 次こそは入院しない方法で

 僕が僕のままで至る



 ファイナル・カウントダウン[完]

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