書く前と書き始めて後 20241125M

あの娘(こ)=彼女 のことを思い出して、小説を書き始めた。

書き始める前は、ただただ、もやもやとしていただけ。

書き始めて、どんどん、わかって来た。

あの娘(こ)=彼女 の存在のありがたさと温かさを。


別にこの間、音信不通が解消されたわけではない。

それでも明らかに、書く前と比べて自分自身が変わっている。

その変化に、われながら驚愕するのみ。


彼女のことを、もっともっと、書いていくしかない。

書くほどに、自分自身の何たるかがもっとわかってくるはずだから。

子どもの頃のたった2年間、されど2年間。

それが、私の人生のキーポイントだったのだ。


彼女なくして、今の自分の人生がないことに、

遅ればせながら気づいた55歳の秋に吹く風の色は、

確かに、さわやかな秋の色である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る