七夕

短冊が配られる。七夕は苦手だ。普段はこんなこと考えてるんです、というのをさらけ出す日だ。そんなの恥ずかしくて書けるわけがない。なのに、こいつはいつになく真剣だ。「……なに書いてんの?」「高校合格祈願だけど」「ふーん」なるほどね……とさりげなく志望校をチェックする。七夕はいい日だ。

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