私の思うパーソナリティー障害の現実とは

第32話 心の平穏を保つということ

私たちの毎日は、多くの出来事や感情の波に満ちています。嬉しいことや楽しいこともあれば、突然のトラブルや不安に直面することもあります。そのような状況の中で、心の平穏を保つことは、簡単なようでとても難しいことです。けれども、心の平穏を保つことができれば、どんな出来事にも冷静に向き合い、自分らしく生きる力が湧いてきます。

心の平穏とは何か？

心の平穏とは、外的な状況や内的な感情に振り回されず、穏やかで安定した心の状態を保つことです。それは、何か問題が起きないことを意味するのではなく、問題が起きたとしても、それに動揺せず対処できる状態です。

私自身、心の平穏を失い、感情の波に飲み込まれることが多くありました。些細な失敗に過剰に反応したり、他人の言葉に傷ついて心が乱れたりすることが続くと、心の中がまるで荒れた海のように感じられる瞬間があります。

心の平穏を保つための方法

1. 自分の「中心」を持つ

心の平穏を保つためには、自分の「中心」を意識することが大切です。それは、自分の価値観や信念、心が落ち着く活動のことを指します。私の場合、日記を書くことや静かに音楽を聴くことが、自分の中心に戻る時間となっています。

2. 深呼吸する習慣をつける

呼吸は、心と体をつなぐ大切な橋渡し役です。心が乱れそうになったとき、私は深呼吸をすることで、心拍数を落ち着かせ、気持ちをリセットするようにしています。特に「4秒吸って、4秒止めて、4秒吐く」リズムを繰り返すと、心が不思議と穏やかになります。

3. 感情を受け入れる

心の平穏を乱すのは、感情を否定することが原因になることがあります。私は、自分の怒りや悲しみ、不安といった感情を「ダメなもの」と捉えるのではなく、「今、そう感じているんだ」と受け入れる練習をしています。受け入れることで、その感情が次第に和らぐのを感じます。

4. 日常の中にリズムを作る

一日の中に一定のリズムを持つことも、心を落ち着かせるのに役立ちます。私は毎朝同じ時間に起き、好きな飲み物をゆっくり飲む時間を作ることで、日々の基盤を整えるようにしています。このような小さな習慣が、心の安定感を支えてくれます。

5. 「手放す力」を養う

心の平穏を保つためには、時には「手放すこと」が必要です。過去の失敗や他人からの評価に囚われすぎると、心が重くなります。私は、「すべてを完璧にしなくてもいい」「他人の評価は自分を定義しない」と自分に言い聞かせ、必要以上に抱え込まないようにしています。

心の平穏がもたらすもの

心の平穏を保つことができると、次のような効果が現れます：

• 冷静な判断ができるようになる

感情に流されず、物事を客観的に考えられるようになります。

• 感謝の気持ちが生まれる

穏やかな心でいると、小さな出来事にも感謝の気持ちを抱けるようになります。

• 人間関係が良好になる

自分の心が安定していると、他人にも優しく接することができるようになります。

心の平穏を育てるのは毎日の積み重ね

心の平穏は、一朝一夕で得られるものではありません。それは、日々の小さな習慣や考え方の積み重ねによって育まれるものです。少しずつ、自分に合った方法を見つけながら、穏やかな心を保つ力を育てていきましょう。

最後に

心の平穏は、私たちが日々の困難に立ち向かいながらも、自分らしく生きるための土台です。それを保つためには、自分を大切にし、今この瞬間を味わうことが大切です。穏やかな心が、あなたの日々をさらに豊かにしてくれることを願っています。

次回は、「困難の中に希望を見つける」というテーマでお話しします。どんなに厳しい状況でも、希望を見出し、前に進む力を持つためのヒントを探っていきます。