オマンコズゲート~中に出して世界を変えろ~

コカンオドル

第1話:始まりと終わりのプロローグ

「ハルト...ハルト...早く起きなさいって!いつもあんたのせいで学校に着くのギリギリになるんだから!」


怒りが混じっていてもなお愛くるしい声に包まれながら、体をゆすられる。

昨晩も両親と"日課"のせいで遅い就寝となったことを後悔しながら目を開けて声の主見る。


ショートボブの綺麗な黒髪にクリクリした目、小さい胸を包み込むセーラー服を着た少女・ルリがベッドに横たわる俺・ハルトを見下ろしていた。


「ほら!起きたなら早く着替えて朝ごはんを食べる!家の前で待ってるから」


俺を立たせると、ルリは足早に部屋を出て階段を下りて行った。

学ランへの着替えを済ませ階段を降りると朝食の良い匂いが広がっていた。


「ハルちゃん!おはよ~朝ごはんできてるわよ~」


母が歌うような声で大きな胸を揺らしながら挨拶してくる。母とは言えど、今の俺くらいの年で俺を生んだそうだからまだまだ若く、思春期の俺にとっては刺激が強い。目をそらしながら席に着く。


「ハルト、お前ルリちゃんにまだ手は出してないのか?あんなかわいい子すぐ取られちゃうから早めに唾つけとかなきゃだめだぞ?ママとはお前くらいの年の頃にはあんなことやこんなことは済ませてたんだから」


そんなことを言いつつ横に座った母の胸を揉んでいるのが、バカな父だ。


「パパ?駄目よ、冷めないうちに先に朝ごはん食べて~」


「ママ?俺は先に熱いママが食べたいんだよ」


バカなことを言いつつキスをしている二人を横目に急いで朝食を食べ終わると家の外に出た。


「ほら、また学校に着くのギリギリじゃん、も~」


ルリが頬を膨らませながら睨んでくる。小動物のような愛くるしさがある。

家の中から水音と母の嬌声が聞こえてくる。


「パパ、朝からそんな大きなバナナ食べれないわ~」


「ママ、朝バナナは健康にいいんだよ?だからいっぱい下の口でも食べて?」


ルリは顔が赤くなったのを両手で隠しながら、学校に向かって歩き始めた。



俺の村は50人程度の小さな村で畑がそこかしこにある。

子供はその中でも10人程度で、16歳なのは俺とルリだけ。その他はみんな12歳以下で各年齢に1人ずついるので、俺とルリが子供のお兄さん・お姉さん役をしている。


学校に着いていつもの席に座る。生徒数が少ないので一つの教室で全員で授業を行う。

俺を含めたほぼ全員が将来的に村で農業をすることになるので、最低限の教養だけを身に着けてその他は農業の知識を身に着けるといったコンセプトの学校である。


先生が前に出てきた。今日は歴史の授業らしい。どうせ子供の時から何度も聞いた話だ、聞き流していよう...


「私達が住んでいる国はシャン共和国ですね。隣国のラルジュ帝国とは100年以上前に一度戦争をしたっきり友好的な関係を築いており、文化の交流も積極的に行われています」


「シャン共和国に住む、我々シャン民族とラルジュ帝国に住む民族、帝国民の大きな違いは何でしょうか?」


生徒の一人が手を上げて答える。


「そうですね、髪と瞳の色の違いが見た目では大きいです。」


「私達シャン民族の髪色と目の色はほとんどの人が黒一色となっています。一方で帝国民は金や白、赤など様々な色の人がいて大変鮮やかです。」


「そしてシャン民族と帝国民との間にできた子、いわゆるハーフですね。ハーフは黒髪と金髪が混じっているなど両親どちらの特徴も現れ、目もオッドアイになっています。両国の友好の証として昔から大切に扱われてきました」


「見た目以外で言うと魔法の適性が大きいでしょうか?シャン民族はラルジュ帝国の民族よりも魔法の適性がある子供が生まれやすいと言われています。といってもシャン民族は数百人に一人、ラルジュ帝国に住む民族は数万人に一人とどちらにしてもかなり珍しいのですが...」



いつの間にか教科書を開きながら寝てしまったらしい。先生も俺が何度もこの話を聞いていることを知っているので途中で起こさなかったようだ。


「一緒に帰ろう?」


放課後になりルリが話しかけてくる。

もちろん同意し、二人で家路を歩く。

いつものように他愛もない会話をする幸せな時間だ。

今がずっと続いてくれたらいいのに...


「じゃあまた明日ね。明日は先に起きててね!」


さよならを済ませると彼女が隣の家に入っていった。

それを見届けると自分の家の扉に手をかけた。


「ただいま~」


家の中に入ると玄関にまで淫靡な臭いが広がっていた。

リビングを見ると白濁液に塗れた母が横たわっていた。

虚ろな目をした母がこちらに気づくと弱弱しく言った。


「ハルちゃんお帰りなさい~、ハルちゃんは弟がいい?妹がいい?」


なんだその「お風呂にする?ご飯にする?」みたいなノリのセリフは、大方バカ親父と長時間よろしくやっていたのだろう。


「......妹がいい」


それだけ伝えると足早に階段を上り、自分の部屋に入った。

夜の"日課"に備えて少しでも昼寝をしなくては...

ハルトはベッドに横たわり目をつぶった。



夕食を取り、風呂も終えるとハルトは自室に戻り深夜になるのを待った。

いつものように隣にある両親の寝室から母の嬌声が聞こえてくる。


「パパ、夜の!夜のバナナは健康にいいの~?」


「そんなの知るか、オラ孕めっっっ!」


アホ両親の声を気にせず、俺の"日課"が始まる。


「ゲートオープン・ルリ」


いつものように詠唱する。すると、目の前の空間が金色になって歪む。

その中から出てきたのは少し毛が生えており、ピンクと肌色でできた柔らかい物体。

そう...ルリのオマンコだ...

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