000.君依存症

000.prologue

第1話

「…っちょ!……っ、」


「声出したら聞こえんで。」


「あんたが勝手におっぱじめたんでしょ。人のせいみたいに言わないで。」


「あいかーらず気の強い女。ベットではあんなに…」


「蹴るわよ?」


「もう蹴っとるやないか?!」



あたしの足元で身悶えながら、今しがた蹴り上げた股間を抑えてうずくまる男を見下ろし。



冷めた視線を向けてからとっとと部屋の中へ入るまでに時間はかからない。



飲み物でもと、勝手にキッチンへ向かって冷蔵庫から缶ジュースを取り出していると。

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