第2話
外から聞こえてくる足音に起き上がり、玄関先に立てばドアノブを回すまでが見える。
開いた扉からは外の匂いが鼻をついて、なによりも彼女の甘い匂いに高揚する。
大学が終わったままに帰宅してきた凪は色白の肌に垂直に落ちた黒髪をポニーテールにして現れた。
夏も真っ盛りなこの季節、凪の服装は実にけしからんものだ。
薄いブラウスも、噛み付いてくれとばかりに露わになっている柔らかそうな肌も、じっとりと汗ばんだ匂いも、
最高に欲をそそるのだが……
「ただいま、ゼンさんっ!」
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