Episode13
目が覚めると、両手にはいつも通り、友音と陽向がそれぞれ居た
そして、今気づいたのだが、ドアチェーン使えばよくね?
外から開け閉めはできないが、俺が寝ているときは閉じこもれる
早速朝からamazomでドアチェーンを頼むのだった
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今日の朝、友音と陽向がスタンガンとカッターでやり合っていたが、アルミ製のカッターだったからか、感電して陽向が倒れていた
一応確認したが、脈はあったし、生きていると思う
玄関にはいつも通りの山藤
今日は登校に付いてくるようだ
というか、最近、莉子に監禁されてから、全体的にスキンシップが増えた気がする
「お兄ちゃん」
そう言って陽向は顔面を俺の腕に擦り付けてくる
こんな調子で登校していくのだった
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学校につくと、莉子が居た
顔は変色して腫れているが、目が合うと、微笑んできた
元気らしい
その後、莉子は赤い液体が入ったペットボトルを取りだして飲んでいた
いや…まさか…ね
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朝礼後、先生から呼ばれた
空き教室に連れて行かれる
「何なんですか?あなた達は、授業中もいちゃついて、私、彼氏いないんですよ?何なんですか?嫌がらせですか?」
どうやら、文句を言われるらしい
そのまま、少し文句を聞いていると
保健室の先生―おなじみ津野田先生がやってきた
「望結先生、ありがとうございます」
津野田先生は俺の担任の先生、望結先生に何か渡しながらそう言う
それを受け取ると、
そそくさと望結先生は去っていった
津野田先生が寄ってくる
先生の息遣いが荒い
「大丈夫です……」
"ズブッ"
ナイフを腹に刺される
「ごめんなさい、ごめんなさい蒼大さん。でも、ずっと、どうしても見たかったんです。私の、私の大好きな蒼大さんが出血するところ、蒼大さんの着るシャツが血に滲むところ、痛がっている蒼大さんの表情。全てが」
「痛いですか?でも大丈夫です。内臓には傷は付けないようにしていますから、安心してください。私が付いていますよ」
内臓には傷つけずに刺すとか神業だな
正直大分痛みにはもう慣れてる
だが、痛いものは痛い。それに意識も遠のいてきた
「おやすみなさい」
そう言われて意識を失うのだった
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目が覚める
ここは…保健室だろう
刺されたところはまだ痛いが、血は止まっているらしい
因みに、服は体操服に着替えさせられていた
痛くて動けない
だが、逃げないとまた刺されかねない
そのまま、立とうとして苦戦していると、ベッドの周りのカーテンが開く
「蒼大さん?」
そう言って、先生はよって来て、俺の顔に両手を添える
そのまま微笑んだ先生は
「まだ寝といてください」
そう言って去っていった
あと、時間を確認したが、11時40分、まだ4時間目くらいのようだった
別に刺されるわけでもないようだし、寝ることにした
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昼休み
先生が俺の傷口を撫でていると
保健室のドアが開き……友音と莉子の声が聞こえる
瞬時に口を抑えられる
「蒼大くん?ここにいます(る)よね?」
二人がそう言う
「ごめんなさい、蒼大さんはさっきまでこの部屋にいたんだけど、職員室の方に逃げていってしまったわ」
ちょっと無理あるくない?
『ありがとうございます』
駄目だわ
そう言ってふたりは去っていってしまった
人を刺す奴の前で寝るのは怖いが、覚悟を決めるのだった
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放課後、先生に帰宅する許可をもらった
今年から教師になったと言ってたが、生徒を刺すために教師になったのなら、なかなかやばい
友音と莉子には色々聞かれたが、先生に言われた通り、大人しく、転んで怪我をした。ということにしておいた
もう刺されたくないし
そのまま、家につき、陽向には怪しまれたが、なんとかやり過ごした
そして、届いたドアチェーンを設置して、寝るのだった
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終わり方雑でごめんなさい
気が向いた方、評価くださいおねがいします
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