第41話
ありえねぇっつーーーーの!!!!
あいつのマグナム……いや、とにかく激しい性欲の餌食になった俺はその週末を結局、周の部屋で過ごすことになった。
月曜日、げっそりとした顔で出勤すると、エレベーターの中で比奈と鉢合わせた。
ゲ。
一瞬顔をしかめたけれど、思った以上にズキズキと心臓が痛まないし、あの締め付けられるような苦しさも覚えなかった。
あれ??
俺、フツー。
急にどうしたって言うんだ??
心臓を押さえても、特に心音が乱れた様子もない。
ホントに吹っ切れたみたいだ。
って言うか、それ以上に非日常的な出来事がありすぎて俺の心臓が壊れたのかもしれない。
思えば今まで平凡に平凡に、何事もなく日常が過ぎていきますように…なんて願っていたから、急に非現実的なことが起こって心臓がそれに対応できなかったのだろう。
ま、それはそれでいいのかも。
とにかくいつまでも失恋でうじうじしててはいけない。
新しい一歩を踏み出さなければ―――
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