第94話
SWORDの特攻隊長が情けない。
そんな焔は見たくないんだよ。
だから
「アンタなら選り取りみどりでしょ。さっさと次の女見つけなよ」
あの女はアンタには似合わな
「ふざけんなよ、美己」
「っっ」
ドッと空気が重くなる。
どうやら本気で焔を怒らせたらしい。
が、それで退くようなあたしじゃないんだよ。
「なら、お前は」
「は?」
あたし?
「志郎に何度フラれた?お前こそ諦めろや」
カッ!!
突かれたくないところを突かれ、顔が赤くなる。
そのまま殴りかかるも拳は受け止められた。
「離せ」
「どうなんだよ」
「……」
至近距離で睨みあう。
「あたしだって!!」
「美己、焔」
大地が止めに入るけど、止まらない。
「あたしだって諦められるなら諦めて次にいきたいよっ」
あんな酷い男。
あたしが自分のことを好きだと知っていて、平然と他の女を抱く男なんて。
「でもっっ」
"美己"
「好きなんだから仕方ないじゃんかっ」
好きなの、志郎がっ。
1%でも可能性があるなら諦めてなんかやらないっ。
そう叫べば
「だろ?」
と焔が笑って、あたしの頭に手を置く。
「一緒だよ。俺も」
柔らかな眼差しでコンビニ、桜竜を見る焔。
……ああ、そうか。
「たった1回フラれたくらいじゃ諦められねぇよ。それが桜竜の本心じゃないなら尚更」
途中までは焔の言ってることがわかった。
けど
「なんで本心じゃないってわかるのよ」
本心かもじゃん。
イヤむしろ本心だろっ。
「わかるさ。嘘つけねぇから、桜竜は」
「じゃなんで、堂々と会いにいかずこんな所で見守ってんの」
やっぱりキラわれてんじゃ
「頑固だから」
「は?」
「一度言い出したら、聞かないんだよ」
そこも可愛いんだけどな、とデレる焔。
……一体どういう奴なの?桜竜って。
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