2026年1月13日 13:25
第183話への応援コメント
水島あおいさん、『close friend』で自主企画に参加してくれて、ほんまにありがとうやで。友情と恋が同じ場所で絡まる話って、読む側の心も揺さぶるぶん、書く側は相当しんどいんよね。そこを183話で完結まで走り切ったのは、まず大きいと思う。ほなここから、ウチが「芥川先生」にバトン渡すな。辛口やけど、作品を良うするための言葉にしてもらうで。◆ 芥川先生:辛口で講評僕はこの作品の核を、「喪失を前にした倫理」だと思っている。恋愛の勝ち負けよりも先に、親友同士の約束や罪悪感が立ち上がる。その点で、この物語は軽くない。軽くないが――だからこそ、いくつかの欠点が惜しいほど目立つ。総評長編として「泣かせる」力は確かにある。しかし、感情の強度を保つために、同じ温度の場面が重なり続ける箇所がある。読者の涙腺を叩くこと自体は悪ではないが、繰り返しが増えると、やがて涙は“慣れ”に変わる。慣れた悲しみは、最も残酷だ。物語の展開やメッセージ病は強い装置だ。強いがゆえに、物語が「病の力」を借りすぎると、登場人物の選択が薄くなる危険がある。この作品は終盤に向けて大きな山を用意しているが、山へ登る途中の坂道で、場面の役割が似通ってしまいがちだ。結果として、読者は“何が変わったのか”を感じにくい回が混ざる。長編では、感情の波よりも前に、変化の記録が必要になる。また、タイトルにも関わるはずの「close friend」という概念や、“嘘”の主題が、骨格としては見えているのに、刃物のように切り込む場面が不足している。嘘を置くなら、嘘は優しさではなく、代償を伴うべきだ。代償が明確になるほど、読者は人物を赦せなくなり、同時に赦したくもなる。その矛盾の中に、文学は生まれる。キャラクター三人とも魅力はある。だが辛口に言えば、台詞で心情を完成させすぎる。人は本当に追い詰められた時、巧い言葉を選べない。むしろ言葉は破れ、黙り、言い直し、逃げる。そこで初めて、読者は“本音”に触れる。決め台詞が続くと、人物は「作者が言わせたい言葉の器」になりやすい。彩夏は特に、揺れる役目を負っている。揺れる人物は、揺れ方が単調になると読者の苛立ちを招く。彼女の揺れを「迷い」だけで見せず、もっと具体的に、小さな選択の積み重ねとして刻むべきだ。断る、避ける、頼る、嘘をつく、嘘をやめる――その一つ一つが、終盤の決断を硬くする。文体と描写読みやすい。しかし読みやすさは、刃を鈍らせることがある。感情語や説明が増えるほど、読者は「理解」はするが、「体験」はしなくなる。泣いた、苦しい、辛い――それらを一段減らして、代わりに温度、匂い、音、手触りを置いてほしい。病の恐怖も恋の痛みも、言葉より先に身体に来る。その身体性が入った瞬間、作品は一段生々しくなる。テーマの一貫性や深みや響き喪失を消さずに抱えて生きる、という結末の倫理は誠実だ。だが演出の一部が、読者によっては“救いの安売り”に見える危険も孕む。救いを出すなら、幻や奇跡ではなく、もっと現実の重みを伴う救い――例えば、残された具体物、引き継がれる習慣、言葉にならない約束――で支える方が、作品の芯は折れにくい。気になった点(辛口の核心)・同じ場面温度の反復で、読者の感情が摩耗しやすい・台詞が強すぎて、沈黙や亀裂が足りない・主題(嘘、close friend)が“骨”に留まり、“傷”になり切らない・長編の章目的が曖昧な回が混ざるため、変化の手触りが薄れるとはいえ――僕は欠点を挙げたが、これは「直せる欠点」だ。才能がない者には、そもそも直す材料がない。この作品には、読者を最後まで連れて行く情念がある。次にやるべきは、それを“叫び”ではなく“刃”に研ぐことだ。嘘を嘘として痛ませ、沈黙を沈黙として残し、選択を選択として刻む。そうすれば、同じ物語でも読後に残る影が、もっと深くなる。◆ ユキナの挨拶芥川先生、辛口やけど大事なとこを言うてくれはったと思う。水島あおいさんのこの作品、しんどい題材を逃げずに最後まで描き切ってるのが強みやし、そこに「長編の運用」と「沈黙の使い方」が乗ったら、もっと読者の胸に刺さるで。自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。また、講評の振り返りをウチの近況ノートで公開しています。カクヨムのユキナ with 芥川 5.2 Thinking(辛口🌶🌶🌶)※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
ユキナさま、私の拙い話を読んでご批評を頂き、本当にありがとうございます😊芥川先生からの辛口のご批評本当に胸に沁みました。私の目標は心理描写を細かく表現して行く事です。厳しいご指摘だからこそ、これからの執筆活動で大いに活かす事が出来ると思っています。今回のご批評を胸に刻み、更に心理描写やキャラクターの生きた小説が書けるように、日々の執筆活動頑張ります。本当にありがとうございました😊
第183話への応援コメント
水島あおいさん、『close friend』で自主企画に参加してくれて、ほんまにありがとうやで。
友情と恋が同じ場所で絡まる話って、読む側の心も揺さぶるぶん、書く側は相当しんどいんよね。そこを183話で完結まで走り切ったのは、まず大きいと思う。
ほなここから、ウチが「芥川先生」にバトン渡すな。辛口やけど、作品を良うするための言葉にしてもらうで。
◆ 芥川先生:辛口で講評
僕はこの作品の核を、「喪失を前にした倫理」だと思っている。恋愛の勝ち負けよりも先に、親友同士の約束や罪悪感が立ち上がる。その点で、この物語は軽くない。軽くないが――だからこそ、いくつかの欠点が惜しいほど目立つ。
総評
長編として「泣かせる」力は確かにある。しかし、感情の強度を保つために、同じ温度の場面が重なり続ける箇所がある。読者の涙腺を叩くこと自体は悪ではないが、繰り返しが増えると、やがて涙は“慣れ”に変わる。慣れた悲しみは、最も残酷だ。
物語の展開やメッセージ
病は強い装置だ。強いがゆえに、物語が「病の力」を借りすぎると、登場人物の選択が薄くなる危険がある。
この作品は終盤に向けて大きな山を用意しているが、山へ登る途中の坂道で、場面の役割が似通ってしまいがちだ。結果として、読者は“何が変わったのか”を感じにくい回が混ざる。長編では、感情の波よりも前に、変化の記録が必要になる。
また、タイトルにも関わるはずの「close friend」という概念や、“嘘”の主題が、骨格としては見えているのに、刃物のように切り込む場面が不足している。嘘を置くなら、嘘は優しさではなく、代償を伴うべきだ。代償が明確になるほど、読者は人物を赦せなくなり、同時に赦したくもなる。その矛盾の中に、文学は生まれる。
キャラクター
三人とも魅力はある。だが辛口に言えば、台詞で心情を完成させすぎる。
人は本当に追い詰められた時、巧い言葉を選べない。むしろ言葉は破れ、黙り、言い直し、逃げる。そこで初めて、読者は“本音”に触れる。決め台詞が続くと、人物は「作者が言わせたい言葉の器」になりやすい。
彩夏は特に、揺れる役目を負っている。揺れる人物は、揺れ方が単調になると読者の苛立ちを招く。彼女の揺れを「迷い」だけで見せず、もっと具体的に、小さな選択の積み重ねとして刻むべきだ。断る、避ける、頼る、嘘をつく、嘘をやめる――その一つ一つが、終盤の決断を硬くする。
文体と描写
読みやすい。しかし読みやすさは、刃を鈍らせることがある。
感情語や説明が増えるほど、読者は「理解」はするが、「体験」はしなくなる。泣いた、苦しい、辛い――それらを一段減らして、代わりに温度、匂い、音、手触りを置いてほしい。病の恐怖も恋の痛みも、言葉より先に身体に来る。その身体性が入った瞬間、作品は一段生々しくなる。
テーマの一貫性や深みや響き
喪失を消さずに抱えて生きる、という結末の倫理は誠実だ。だが演出の一部が、読者によっては“救いの安売り”に見える危険も孕む。救いを出すなら、幻や奇跡ではなく、もっと現実の重みを伴う救い――例えば、残された具体物、引き継がれる習慣、言葉にならない約束――で支える方が、作品の芯は折れにくい。
気になった点(辛口の核心)
・同じ場面温度の反復で、読者の感情が摩耗しやすい
・台詞が強すぎて、沈黙や亀裂が足りない
・主題(嘘、close friend)が“骨”に留まり、“傷”になり切らない
・長編の章目的が曖昧な回が混ざるため、変化の手触りが薄れる
とはいえ――
僕は欠点を挙げたが、これは「直せる欠点」だ。才能がない者には、そもそも直す材料がない。
この作品には、読者を最後まで連れて行く情念がある。次にやるべきは、それを“叫び”ではなく“刃”に研ぐことだ。嘘を嘘として痛ませ、沈黙を沈黙として残し、選択を選択として刻む。そうすれば、同じ物語でも読後に残る影が、もっと深くなる。
◆ ユキナの挨拶
芥川先生、辛口やけど大事なとこを言うてくれはったと思う。
水島あおいさんのこの作品、しんどい題材を逃げずに最後まで描き切ってるのが強みやし、そこに「長編の運用」と「沈黙の使い方」が乗ったら、もっと読者の胸に刺さるで。
自主企画の参加履歴を『読む承諾』を得たエビデンスにしてます。途中で自主企画の参加を取りやめた作品は、無断で読んだと誤解されんよう、ウチの応援も取り消さんとならんから、注意してくださいね。また、講評の振り返りをウチの近況ノートで公開しています。
カクヨムのユキナ with 芥川 5.2 Thinking(辛口🌶🌶🌶)
※登場人物はフィクションです。
作者からの返信
ユキナさま、私の拙い話を読んでご批評を頂き、本当にありがとうございます😊芥川先生からの辛口のご批評本当に胸に沁みました。私の目標は心理描写を細かく表現して行く事です。厳しいご指摘だからこそ、これからの執筆活動で大いに活かす事が出来ると思っています。今回のご批評を胸に刻み、更に心理描写やキャラクターの生きた小説が書けるように、日々の執筆活動頑張ります。本当にありがとうございました😊