新しい生活
迷子の地味子ちゃん
第1話
◇
てくてくてくてく…………
さっきから、同じ所ばかりグルグル回ってる気がする……。
私が目指すこの場所は一体、何処にあるの?
地図を片手に睨めっこは、もう飽きた。
[────はぁ……」
溜め息もつきたくなるよ……
かれこれ、同じ所をさ迷う事2時間。
人に声を掛けるのが苦手な私は、誰かに道を尋ねる事も出来ずにいた。
やっと見つけた交番に、勇気を出して足を踏み入れたのに……
お巡りさんはパトロール中なのか、いなかった。
「ツイテナイ」
今日中に、辿り着けるのかな……
自分の方向音痴さに情けなくなる。
思い起こせば、自分が正しいと思った方向に進んで無事に着いた試しは一度もなかった。
「……………………」
戻った方がいいのかな?
そう思って、後ろを振り返ってみたけれど……
最早、自分が何処から来たのかさえ分からなくて。
あの時、寄り道なんてしなきゃ良かったんだ。
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