詩集『言ノ羽織 -コトノハオリ-』
マジレス委員会副会長
氷
ウィスキーのグラスに一生をみる
カラン
時間に溶けいる魂の喘鳴を
カラカラン
はやく呑みほしてしまわねば
たとえ喉が焼け
やがて酔夢に墜ちようと
想像の檻を抜け
宿痾の桎梏さえ届かぬ果てへと
其処に愛惜を以て
澄徹せし世界をたくらむ
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