短歌集『浮世の性』

第15話

焼肉は

世界経済

お肉版

取って取られる

浮世の性よ

そら、自分の育てた市場（極上タン塩）持ってかれたら怒るわな……

取引が成立しなくなる（焼肉に連れてってもらえない）。そいつは困る。

あんまりこういうところで真面目な話はしないのでこの辺にしときます。

余談１

いつだったか、誰かがシーフード系を頼んだら怒った人がいた。お野菜には反応しなかったのに。あの日ホタテにバターを入れて焼いたおいしさを、あやつはまだ知らない。

余談２

焼肉で一番おいしいメニューは冷麺だと思うこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。冬に暖房の効いた部屋で食べる冷麺がおいしいのです、きっと。人間とは時々、天邪鬼（あまのじゃく）を以て上とする部分があります故（ゆえ）。

余談３

上月は焼肉とステーキだったらステーキ派です。肉の厚さの問題かもしれない。自分で焼くか、誰かが焼いてくれるかの問題かもしれない。