#17 携帯事変 其の一
ある朝。波瑠の起床
(なんか目覚め悪いな、なんだろう。嫌な予感がする)
波瑠は携帯を充電器から外し、電源ボタンを押す。
「あれっ?満充電できてない。おかしいな」
波瑠は充電コードを差し直す。
「うっ、充電できない?」
今度は充電コードやアダプタを抜き差しするがやはり充電できない。
「やられた。あいつらか?」
波瑠には犯人に思い当たる節があった。直ぐにアンコ様に報告する。
「充電できない。誰かにやられたと思う」
「昨日はずっと波瑠さんがトイレに行かないかカメラで監視してたよ。誰も波瑠さんの部屋に入ってないよ」
「でも。。。でも。。。でも。。。」
「大丈夫、波瑠君の部屋には誰も入ってない」
「でも。。。」
「師長と話しする?」
「あの人。。。嫌い。。。」
「まずバイタル取ろう」
「うん」
「。。。熱が38.7℃ある!」
「知恵熱だよ。40℃超えることもある」
「知恵熱なんて無いのよ」
「じゃあ、これなんなんたよ!」
「まず冷静になってね」
。。。師長が来る
「波瑠君何をやってるの?大騒ぎして!」
「携帯の充電器が。。。」
「そんなことでいちいち騒ぐなよ!」
「でも、以前も個人情報見られたような兆候が合って。。。」
「いい加減な事言うなよ。そんな事する人いないよ!」
「てめぇ、ふざけんな!」
アンコ様「待って。落ち着いて波瑠君」
「こいつ昔から態度悪いんだよ。気に食わん」
「何だと!てめえ!」
「二人共落ち着いて!」
「波瑠君何があったの?」
「携帯が充電出来なくなってて。。。大体犯人の目星も付いてる」
師長「この棟にそんな奴はいないよ」
「何だと!」
「落ち着いて!」
「こんな奴とは話せん!アンコ様話しを聞いて!!!」
「てめえ!殺すぞ!」
「落ち着いて。ドクターに話しを聞いてもらいましょう」
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