ライトニングサンダーボルト、魔法使いにキノコを渡したら魔法を貰った。

JORI

第1話 始まる日

或る扉の前に立つ。


とうとうこの日が来た。


先日、誕生日を迎え12歳になった。


そう、冒険者ギルドに登録できる年齢の12歳に、ライトはなったのであった。






「字は書けますか?」


ギルドのおねえさんに問われる。


「か、書けます」


登録用の書類に名前、出身地、職種を書く欄がありそれを埋める。




「お名前はライトさんですね。出身はアカマット村、職種は魔法使いっと」


おねえさんは何かに登録をしているみたいだ。



「それではこのカードに血を一滴たらしてください。それで登録は完了です」


無地のカードとニードルが差し出される。



人差し指の先にニードルを突き刺しプクっとでた血をカードに垂らす。


カードは一瞬淡く光を発すると元の無地に戻った。




カードとニードルをおねえさんに返すとおねえさんはカードを確認する。




「はい、問題ないですね。

ライトさんはG級冒険者として登録されました。

それでは初級冒険者の説明をさせていただきますね」


藍色の髪と瞳を持つ新しい冒険者にギルド嬢のサイファは丁寧に説明をしていく。





それから小一時間ほど説明を受けたがあまり頭に入ってこなかった。


よくよく注意されたのは




G級は討伐依頼は受けられない


危険なエリアには立ち入り禁止


15歳未満は登録料免除だがF級に上がるときに銅貨50枚必要とのこと


F級に上がるにはG級依頼は100件以上クリアーすることとある程度の達成率が必要




サイファさん(受付嬢)の説明が終わるころには対人能力のエネルギーが枯渇してフラフラな感覚だった。


(だってきれいで胸の大きなおねえさんに面と向かって話を聞くなんて初めてだったから、、、)




「ではライトさん、くれぐれも危険には近づかないように気を付けてください」


「は、はい、気を付けます!」


最後にサイファさんの注意を頂いて登録と説明が終わり自由の身となる。




こうして後のライトニングサンダーボルトの冒険の旅がスタートするのだった。

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ライトニングサンダーボルト、魔法使いにキノコを渡したら魔法を貰った。 JORI @jori888

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