家族の優しさ
第19話
達海の言う話とやらを聞きに達海の運転で安全に家に帰ってきた。
放心状態のあたしに気遣って安全運転を心がけてくれたんだと思う。
家の中で1番広い部屋に連れてこられた。
扉を開けると、その中には綺麗な男。
「澪〈ミオ〉」
彼こそが、この家の権力を握っている男だ。
いわば、1番偉い男。
「緋衣、お兄さんには会えたか?」
「うん」
「あのな、緋衣。俺らはずっと緋衣には秘密にしてたことがあるんだ」
そこまで言って、澪はあたしに向かって頭を下げた。
「黙っててごめん。
お前の兄貴はお前と過ごした頃の記憶がないんだよ」
頭を鈍器で殴られた気がした。
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