第3話

「だから俺は高校に行けって言ったんだよガキが」



「んー、ほんとにね。あんたの言うこと聞けばよかった〜」






あたしの独り言を見事に読み取り、あたしを貶してくるこの男は中学3年生の時の担任。




円谷 達海〈つぶらや たつみ〉






「でも達海がもう少しあたしに高校を押してくれればあたしは高校に行ったかもしれないのに〜、達海のばか」




「いや、お前俺がどんだけ言っても無駄だったじゃねーかよ」






殺すぞ、なんて言って睨んでくる、こわーい。

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