第35話

だからと言って許す気はさらさらないのですが。





体育館倉庫からは運良く誰にも見付からずに校舎の外へ出ることができた。

そこから意味もなくひたすら歩いた。








ふと、携帯を使って時間を見れば8時半。

意外と歩いていたみたいです。






ここがどこかわからない。

ああ、やってしまいました。





とりあえず目に入った公園のブランコに乗る。





思い出されるのは昨夜の出来事。






「涼ちゃん……」






涼ちゃんにも必要とされなくなったら、わたしから心の支えが消えてしまったら。




わたしはどうやってこれから生きていけば良いのですか?

わたしは、なにを支えにして生きていけば良いのですか?

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