はじめまして。

第33話

「……さむ」





寒さと、朝日の眩しさで起きた朝。

正直目覚めは最悪です。





と言うか、身体のいたるところが痛い。

なんでこんなに痛いの…?




そっと身体を起こすと見慣れない風景。

ここにあるのは、跳び箱と、マットと、バスケットボール、バレーボール……?



ん、どういうことだろう?





状況を把握するのにおよそ5分は費やした。

朝は苦手なんです。





「あ、そっか。閉じ込められたのか」






そのまま朝を迎えてしまうとは、人間結構強いものですね。

なんて、冷静に判断する自分が笑える。





運良く体育館倉庫には時計が掛かっていた。

絶対こんなところに時計はいりませんけどね。

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