第25話
「ってわけでー、今日は莉子さんにとってあんたは邪魔なわけ。わかる〜?」
わかるわけないでしょうが。
わたしは確かに涼ちゃんの重荷だけど、でも。でも、わたしは、
涼ちゃんの妹なんだから。
涼ちゃんの帰ってくる場所はわたしのお家なんだから。
「えー、分かんないって顔してるよこいつ」
「はっ、マジかよどんだけだよ〜」
「要するに、お前がいると涼夜さんと莉子さんはいつまでたっても進めないの」
わかる?大人の話だよ?
なんて、口角を上げるクラスメイト。
「ちょっと、スマホ貸せよ」
クラスメイトさん、それは恐喝と言います。
「さっき取ったよー」
それはきっと掏りです。
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