第18話
「一ノ瀬さんって花が似合うね」
「そうですか?」
「ええ、アマリリスとか特に似合うわよ」
たとえ、お世辞だと知っていてもその言葉は嬉しかったの。
アマリリスは、あたしの中で涼ちゃんですから。
そんなことは知らない矢野さんは(お世辞でも)純粋に言ってくれたのだと思う。
だから、嬉しいのです。
自然と上がる口角。
「いやだ一ノ瀬さん、すごくニヤニヤしてるよ?」
「え?!本当ですか?!恥ずかしいです」
「ふふ、一ノ瀬さんって面白いわね」
そう言って笑う矢野さん。
矢野さんの言葉は私にとって新鮮だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます