5人の戦士

@agasaokura

第1話

「さっさと起きろ!飯行くぞ」

そう言いながら僕の腕を引っ張っているのが

No.1。力が異様に強く子供なのに騎士団の大人と互角に戦える実力を持っている。

言い方はきついが根は優しい人だ。


「まあまあ、まだ時間はあるんだしゆっくりでいいじゃないか」

優しく微笑む彼はNo.2。IQが高く、器用なため最近では研究施設でも重宝されているらしい。

よく僕の面倒を見てくれるお兄ちゃん的存在だ


「何言ってんだよー、飯まで遊ぼうぜー」

「朝からうるさい、静かにして」

と仲良く喧嘩しているのが双子であるNo.3とNo.4。双子と言っても性別も性格も違い、よく喧嘩している。そして2人は目や耳がよく人が見えない距離のものが見えたり、聞こえない音を聞き、国の防衛面で活躍しているそうだ。

No.3は体が弱い僕でも一緒にできる遊びを考えてくれ、No.4は唯一の女性だが気後れすることがない。むしろ誰よりも強い人だ。


肝心の僕はみんなからNo.5と呼ばれているが、ガリでチビで何の能力いため、毎日薬を飲んだり、血を抜かれたりするだけだ。だからたまにNo.2のお手伝いをさせてもらっている。


バラバラに見える僕ら5人だが仲が悪いわけではない。だってたった5人の家族なのだから。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る