11'
---------------------------------------------
「おはよう、神崎くん」
「おはようございます」
「体調は?大丈夫なんだよね?」
「……まだ言うてるんすか。アレルギーちゃいますよ」
「あー苺食べたいなぁ」
「え、あんな食べたのに?コワ」
「ちなみにさ、来月のイベントって何するか知ってる?」
「あー、6月は開催ないらしいですよ」
「あ、そうなんだ……」
「え。どっか出かけたかったんなら——」
「いやー、よかった。親戚の結婚式あるからさ。
来月は行けないなって思ってたの」
「…………あ、そう。
ちな、俺もある。イトコの結婚式。
でも別日やったら行けるやん、普通に」
「いやいや。そんなにたくさん、外に出る用事作れないよ。貴重な休日に」
「キャパ狭」
「何とでも言って」
「結婚式、ドレス?」
「うん。ほんとはパンツルックで行きたかったけど、ダメだって言われちゃった」
「写真送ってよ」
「なんで。絶対やだ」
「『マゴにも衣装』って返信しようと思ってたのに」
「……ほんと減らず口だよね。あの手この手でさぁ、」
「先輩、静かに。朝礼始まりますよ」
---------------------------------------------
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます