美少女ただしポケモン廃人
未来を照らす凶星
第1話 好きなものは、
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花そんな言葉が似合うような美人がこの世界に何人いるだろうか?
正直そんな言葉が似合うような美人となると大和撫子な清楚で可憐な美少女を思い浮かべる、外人となると美しさのベクトルが違うイメージだ。
そんな言葉通りの美少女なかなかいないと思うでしょ?私の横にまさにそんな子がいる。
「竜胆海莉」私の親友だ、
成績も悪くないし運動神経も学年では上から数えた方が早い、そして極め付けはこの容姿!!顔立ちはとても整っていて、紺色の髪は肩より少し下まで伸びている。すらっと伸びた手足は細くてきめ細やか、身長は168と女性にしては高く胸も高一なのにDはあるでしょ!!
そんなどこからどう見たって非の打ち所のない美少女。そんな美少女欠点がないように見える、たった一つ本当にたった一つだけ致命的な欠陥が、
「正直ダイマ環境、禁伝環境には飽き飽きしてたからちょうど良い!!早くスカバイ発売されないかなー後1週間待ちきれないー。
新要素のテラスでタイプ変えられるらしいしこれ実質変幻自在とかリベロみたいなことでしょ!!正直4倍弱点がきつかったカイリューとかギャラドスなんかも地味に暴れそうなんだよねー!!今まででも強かったガブがもっと強くなっちゃうよー!!ねー凛?聞いてる?おーい」
そう、そうなのである彼女はゴリゴリのポケモン廃人なのである。
ピカチュウ可愛いとかイーブイ可愛いとかじゃなく、私がポケモンの話を振ると何故か毎回オーロンゲの強さを語ってくる。
知らんよ!誰そのポケモンこの2年間ぐらい聴きすぎてもう種族値と特性ぐらいならわかるし…
「はぁーポケモンやるのも楽しむのもいいけどそんなに話振らないでよ私が困る…」
「あぁ、ごめんね、ポケモンの話ができるの凛ぐらいだからさ、楽しくなっちゃってついついでも凛だってポケモンやってるし可愛い可愛いかっこいいかっこいいって言ってるんじゃん!!」
「いや、そうだけどそうじゃなくて!!私はチャンピオンになって伝説捕まえて図鑑埋めようかなーぐらいでいつも辞めてんの!!
それに可愛いとか、かっこいいとか言ってんのはルリナとかオニオンちゃんに言ってたし、カプ中の私としてはユーリキバナは結構好きだけど、海莉みたいにそこまでポケモン対戦にハマってるわけじゃないの!!」
そういうと、悲しそうな顔をしながら、
「そう、だよね、じゃあスカバイはやらないよね…」
「いや、やるけどさ」
「へっへーやっぱりなんだかんだ言って凛は優しいよね」
「うるさいなぁー私がバイオレットなんだっけ?」
「そうそう!本当は2本とも揃えたかったんだけどお父さんにどっちかって言われたからー」
「どっちも買いたかったらバイトすればいいじゃん」
「やだよーただでさえ部活で時間がなくて育成時間が足りないのに、バイトでこれ以上時間を割いてポケモンやる時間を減らせないよー」
「いっつもそう言う〜うちの学校の部活他の学校より休み多いんだよ?別にいいじゃん」
「よくない!!うちのパーティーカイオーガに弱すぎて改良に改良を重ねた結果黒バドに勝てなくなってランクマ終わっちゃったのー剣盾の最終シーズンぐらい2桁目指してたのにー3桁ですらなく4桁だったんだよー2968位!!」
「もうその話10回以上聞いてんですけどー」
「ごめんって凛」
「まぁいいけどさ、てかもうすぐお昼休み終わっちゃうよー」
「えー体力余裕ないからTODで負けちゃう〜」
「そのボケ女子で拾えんの多分私だけだからね」
私はそんなことを言いながらベンチから立ち上がり校舎の方へ歩みを進める。
「そうかもねぇ〜今溶けてるから待ってー」
「防御力あげても意味ないでしょ、ほらお弁当も食べ終わってんだから教室戻るよー」
「わかった、わかった行くからさぁ」
そう言って海莉は木陰のベンチから立ち上がり、私の方に小走りで近寄ってくる。
「全くここだけ切り取れば可愛い美少女なのにね」
「えー凛の方が可愛いよ、」
そう言いながら人差し指で私のほっぺを突いてくる。
くっ、こんなこと海莉にされたら男子はもちろん女子でも落ちるぞ普通に。
「はいはい、ありがとね」
「えーなにその反応可愛さに努力値4も振ってないじゃん」
「はいはい私はCに振ってますから」
そう言いながらメガネクイっポーズを取るが、ジト目で海莉が私を見ながらはいはいと言って私を抜いて教室に入っていく、
私の親友私に少し厳しくないか?
そうこれは私凛とその親友ポケ廃の海莉のお話。
美少女ただしポケモン廃人 未来を照らす凶星 @8bito
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