尖った、「蕾花らしい創作」の軽い設定
久々に人喰いものを書こうと思ったので、溟戒の影法師をベースに世界観を再構築しています。
:溟月市
人口:72.6万人 面積:533.47㎢ 人口密度:1360.9人/㎢
真鶴町の南東に位置する架空都市。地方都市と主要都市の中間ほどの発展具合で、市のスローガンは「自然との共生、古きとの共存」である。
太古の時代よりナメラスジの交差点と言われる土地であり、様々な魑魅魍魎妖魔羅刹が集う土地とされてきた。
アヤカシと呼ばれる未知の生物が生存しており、彼らは人を喰らい生きている。
溟月市に存在する特殊な陰陽寮の一派「座卓」はアヤカシの討伐に全力を注ぎ、彼らのことを人畜に著しい損失をもたらす駆逐すべき害獣と認識している。
アヤカシは巧みに組織を運営し、人間社会に紛れ暮らしている。
:桜坂町
溟月市の南東沿岸部に位置する町。溟月鉄道線という私鉄の桜坂駅には賑やかな繁華街が形成されている。ベッドタウンの一つで、基本的な閑静な街並み。
:在川町
桜坂町の西に隣接する準工業地帯。埋立地には港やコンビナートが敷設され、運送業者の倉庫や紡績工場などの工場が存在する。
在川駅前の東の通りには居酒屋街があり、帰宅ラッシュ時には非常に混雑する。
:神築城町
溟月市中央に位置する町。一番栄えた中心街で、オフィス街でもある。
JL/溟月鉄道線神築城駅の前には巨大なショッピングモールセンター(ビル)であるカゲリエが立つ。
:アヤカシ
人を喰らうことでしかその力を維持できない化け物。
俗にいう妖怪。魂の死を経て〈鬼憑き〉となった末にアヤカシ化する。鬼憑きの段階では決して人肉は必要ではないが、通常の食事では満足がいかなくなる、慢性的な空腹感を抱くなどの症状を発症する。
鬼憑き状態で人肉を口にすることでアヤカシとして覚醒するケースが多く、次いで命の危機に陥る、などがある。
通常の食事も摂れるが栄養効率は極めて悪く、人肉や人血が必須となる。アヤカシとなると食人行為にも抵抗が薄くなる(人肉を分解しエネルギーにする酵素が生成されるため、脳のホルモンバランスが変わる)。
妖術という不可思議な力を扱うが、種族による性能差がはっきり現れる。
どのようなアヤカシになるかは、鬼憑き以前の人生によって大きく左右される。
:座卓
溟月市のみで活動する陰陽寮の一派。アヤカシを絶対不変の人類の天敵、駆逐すべき害獣と見做し討伐を掲げる組織。
表の社会で目立つことは御法度とされ、よしんば外でアヤカシと断定できる妖物を目撃しても作戦行動には移れない。誤認は決して許されず、基本的には現行犯で討伐作戦にあたる。
普段はアヤカシ同様一般社会に紛れる人間が陰陽師をやっているケースが多い。
:陰陽師
鍛え抜かれた肉体と本来アヤカシのみが扱える妖力を駆使してアヤカシと戦う戦士。
その正体は鬼憑きから寛解した特殊な人間であり、彼らは「血の渇望」を人工血液で補いつつ戦う吸血鬼のような存在。
一般的な人間では決して到達し得ない身体能力、反射神経を誇り、まさしく超人と呼ぶに相応しい肉体を持つ。
座卓に所属する座卓陰陽師とフリーランスの民間陰陽師、溟月市外の陰陽寮から来た外様陰陽師とが存在する。
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