7
*
「
「あ」
わたしは両目を見開く。
ロッカー横にある黄色のビニール袋がかけられた白いゴミ箱の中に黒いローファーが捨てられていた。
左右にリボンが付いてるから間違いない。
「これ、わたしのローファー…」
「なんで…」
「…あやりが捨ててるの偶然見たんだ」
「え…」
「ごめん、俺のせいで」
違うよ。
悪いのはこんなぼっちな身分で
首を横に振って否定すると、
「
「汚いのに…ごめんね」
「汚ねぇのは捨てた奴」
「お前は綺麗だよ」
ドキッとすると、
「あ、ありがとう」
「これで帰れる…」
「
真剣な顔……。
もう一個?
「何…?」
「え? わたし先月何も渡してな…」
「これ、俺の気持ちだから」
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