あたしの処女、貰ってください!-10



「っ、」



だって、だって……初めてなんだもん!!


これがキス……!!

世の中のカップルはこんな凄い事を素知らぬ顔でしてるのか、凄いな。

人生初めてのキス。


ようやく、人と肩を並べられる気がする……!



「はい、じゃあもう1回」


「えっ、んんぅっ、」



口の中で舌が動き回る。

初めての感覚に頭がぼーっと、何も考えられなくなっていく。


角度を変えながらねっとり絡み付く舌に、あたしは身を任せた。

すると男の手が背中を直接触れて、意識は覚醒した。


いつの間にか服の中に手を入れられていて、背中を、肌を手が這っていく。

その触り方にぞわぞわして小さく声が漏れた。


自分の出した声にビックリして両手で口を覆ったら、男はあたしの手首を掴み舌を這わせる。



「エロい声聞きたい」


「っ、」



ま、待って……待って待って。

え、何この雰囲気。

すっごい恥ずかしい……!!


てかあなたの方がエロいんですけどー!!


触り方もなんかいやらしいし、顔も色っぽいし、やっぱり慣れてるせいかこういうの手慣れてるし。

いや、初めての人よりある程度経験のある方が、経験の無いあたしは助かるんだけどさ!

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