あたしの処女、貰ってください!-07



「何飲むー?つっても酒くらいしか無いけど」


「い、いえ……要らないです」


「ふーん、じゃあシャワー浴びる?」


「い、いえ……入って来たんで」


「マジ?ちょー気合い入ってんじゃん!じゃあ俺入ってくるから適当にくつろいでていいよ。冷蔵庫から好きに取っていいから」


「え、あ、はい……」



見ず知らずの他人を、1人部屋に置いて行けるんだ……。

あたしが泥棒なんてしたらどうするんだろう。

いや、しないけど。


くつろいでてって言われても、どうしていいか分からない。


部屋は1LDKで、あたしとマヤちゃんが暮らしてるファミリータイプのアパートよりは狭い。

2人がけのソファにローテーブル、40インチ程のテレビが置いてあるだけ。

机の上には灰皿が置いてあり、吸い殻で溢れていた。


キッチンの方に行くとあまり料理をしないのか、コンロは綺麗で調理器具は見つからない。

仕舞ってあるのかもしれないけど、人の物を物色するのは気が引ける。


でもお酒の空き缶と瓶は、分別が正しいのか分からないけど大量にゴミ袋の中に入ってた。

普段からよく飲んでるのかな。



「はい、お待たせー」


「ぎゃああああっっ!!」



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