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「アカネちゃん、声我慢しなくていいよ」



「っ、あぁ、」




そう促された途端、今まで喉の奥で堪えていた声が弾けるように溢れ出した。



自分の声じゃないみたい。

こんな、高くて女の人みたいな声、自分でも知らない。



細い指がナカで動く。

味わったことの無い刺激なのに、体はずっと欲していたのか快楽を求める。



そして綾部先輩は「挿れるね」と一言言った。



力抜いてて――と、グッと距離が縮まった。



痛みは無い。

無い、けど。



キツい圧迫感に、息が上手く吸えない。

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