15
その夜、パーカーを羽織って、学校近くに公園に向かう。
月が明るく夜道を照らしてくれるから、街灯がポツリとしか無くても、怖くなかった。
公園につき、鉄棒に寄りかかって立っている人物に声を掛ける。
「呼び出してすみません――綾部先輩」
「アカネちゃんならいつでも歓迎だよ」
綾部先輩は軽く笑い、そっと私の頬に触れた。
そしてそのまま顔を近づけて、目を閉じる。
あの朝の続きの様に、唇を重ねた。
軽く触れるだけのキスは段々と深くなり、私の後頭部を抑えて舌を絡める。
手を引かれ、公共トイレに連れて行かれた。
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