08
昼休み。
たまには購買のパンが食べたくて、1階までやって来た。
私たち1年生の教室は3階、2年生は2階、3年生は1階と決まっているから、購買がある1階は行くのが面倒で、今まで来た事が無かった。
お財布を胸の真ん中で両手で持って歩いていると、昨日池田くんに忠告された綾部先輩が正面からやって来た。
目が合って、今更引き返すなんて失礼だから出来ないし、ていうか今まで一度も校内で出会った事ないのに、なんていうタイミングなんだろう。
綾部先輩は同じように制服を着崩しているお友達3人と一緒に居て、池田くんが言った事は本当だったんだと実感した。
関わるなって言われたけど、無視するのは良くないと思い、軽く会釈をする。
「え、綾部知り合いー?」
「可愛い後輩ちゃんじゃ〜ん」
品定めするみたいに上から下まで見られる。
うぅ、この嫌な絡み、どうしたらいいんだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます