第46話 未来を掴み取るための戦い
信平と琴がタイムスリップした先は、1890年のフランス。霧の中、突然現れた信平と琴は、世界を変える力を求めて新たな戦場に立っていた。彼らの目の前には、巨大な戦艦オッシュが停泊しており、その艦隊の中で重要な役割を果たすとされる超兵器が隠されているという情報があった。
「お兄様、あの戦艦には重要な技術が積まれている。」琴は手にした地図を見つめながら言った。「私たちがこの戦艦を手に入れれば、未来を変えるための鍵を握れるはずです。」
信平は、艦船に接近しながら冷静に周囲を警戒していた。「だが、気を抜いてはいけない。ここに来る前に私たちを追ってきた敵がいるだろう。」
その予感はすぐに現実のものとなった。フランスの港に停泊していた戦艦オッシュを奪おうとする信平と琴の前に現れたのは、未来から来たサイボーグ化された新選組の面々だった。芹沢鴨、山南敬介、井上源三郎—かつて歴史の中で命を落としたはずの新選組の面々が、機械の体をまとって再生し、信平と琴を待ち構えていた。
霧子との再会と裏切り
戦艦オッシュを奪還するために戦う中、信平と琴は思いがけない再会を果たす。琴に瓜二つの人物が突然現れた。その人物こそ、現代から来た霧子だった。
霧子は、何かしらの力によって新政府軍に取り込まれ、完全に別の目的を持っていた。「お兄様、琴…あなたたちの未来はすでに決まっている。私の力を信じなさい。」霧子は冷たい眼差しで言い放った。「新政府軍に寝返り、あなたたちを捕らえなければならない。未来を変えるためには、あなたたちが消えることが必要なのです。」
信平と琴は、霧子の変貌に驚きながらも、彼女が本当に自分たちの敵になったのかを確かめようとした。しかし霧子は、すでに新政府軍の兵器と共に戦う準備を整えており、瞬く間にその力を発揮していた。
西郷隆盛のイタリアでの冒険
一方、西郷隆盛は1544年のイタリアにタイムスリップし、そこでバティスタのガンシールドを手に入れる。この兵器は、戦闘中に携帯可能なバリアを生成し、弾丸や砲弾を防ぐことができる革新的なものであった。
「これで、未来の戦いにおいても死ぬことはない。」西郷はガンシールドを身につけながら満足げに言った。しかし、彼の冒険はここで終わりではなかった。イタリアでの戦闘の末、彼はこの兵器を使いこなして新たな戦力となり、信平と琴との再会を果たすために、再びタイムスリップを試みるのだった。
後藤象二郎とソ連の37mmスペード迫撃砲
後藤象二郎は、1939年のソ連にワープし、そこで37mmスペード迫撃砲を調達していた。この兵器は、ソ連の秘密兵器として開発されていたが、その威力は凄まじく、通常の迫撃砲に比べて遥かに高い射程と精度を誇っていた。
「これで、どんな敵も遠距離から狙い撃ちできる。」後藤は迫撃砲を肩にかけながら、勝利を確信していた。彼は、信平と琴が戦う場所に向かうべく、再び時空を超えて次なる戦場へ向かう。
坂本龍馬のアメリカでの奇跡の武器調達
坂本龍馬は、1950年のアメリカにタイムスリップし、ジャイロジェットピストルを手に入れた。このピストルは、ジャイロ技術を活用して反動を最小限に抑え、精度と威力を最大化することができる未来的な武器であった。
「これで、どんな戦場でも俺は負けない。」坂本龍馬はピストルを手にしながら、未来の戦いに挑む準備を整えていた。彼は信平と琴に加勢するため、また新たな歴史を作るために、再び時間の流れを超えて戻ってきた。
死んだはずの新選組がサイボーグ化し立ちはだかる
信平と琴が戦艦オッシュを奪還しようとしている最中、突如として現れるのは、歴史上死んだはずの新選組の面々だ。彼らはサイボーグとして再生され、信平と琴を追い詰める。
「お前たちはもう終わりだ。」サイボーグ化した芹沢鴨が冷徹な目で二人を見つめながら言った。「お前たちが未来を変えようとしても、この世界にはもう歴史を動かす力は残されていない。」
「お前たちを倒す!」信平は怒りを込めて叫び、剣を抜いた。だが、彼らの敵は単なる剣術だけでは倒せない。サイボーグ化された彼らは、圧倒的な強さと技術を持ち、戦闘の中で信平たちに次々と攻撃を加えてくる。
さらに、彼らは新たな兵器も持ち込んでいた。ジャム缶手榴弾や、ロシア帝国の秘密兵器であるナルトフの砲台(巨大な防空砲)など、未来から持ち帰った兵器を駆使して戦いを繰り広げる。
信平と琴の反撃、そして最終決戦
信平と琴は、サイボーグ新選組を相手に必死に戦いながら、未来を変えるための鍵を手に入れるべく闘志を燃やしていた。信平は西郷隆盛から借りたガンシールドを駆使して、芹沢鴨や井上源三郎の攻撃を防ぎつつ、反撃を試みる。
琴は、オッシュ戦艦の制御を握りしめ、内部での戦闘を繰り広げる。その中で、彼女は自らの能力と、これまでの学びを駆使して、新選組のサイボーグたちを一人また一人と倒していく。
しかし、戦闘の中で琴は、霧子との再戦を避けられなくなった。霧子は完全に新政府軍の一員として、サイボーグ新選組とともに立ちはだかる。「お兄様、琴…もう終わりにしなさい。」霧子は冷たく言い放ち、未来を支配することが正義だと言わんばかりの表情を浮かべていた。
信平と琴、そして霧子。彼らの戦いは、ただの力の争いではない。未来をどう変えるのか、過去と未来を繋ぐその戦いの結末が、今まさに幕を開ける時が来た。
次回予告
信平、琴、霧子、そして新選組のサイボーグたちとの壮絶な戦闘が続く中、彼らが辿り着く最終決戦は、未来の歴史を大きく変えようとしていた。
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