第28話 -7.6

お姉様、お姉様、と心の中で何回か叫んでいた。


 モニターの向こうでは、艦長が何やら今の状況を説明しているようだったけど、なにも頭に入ってこない。


 この星の助太刀すけだちを頼まれた、そこまではいい、で。お姉様と二人っきりで。と言ったところで、何を言っているのか、人の声と言う音声が長々と喋っているようだ、と。


 自分ではない、違う人間の耳がその音を聞いている。


 そんな感覚で、所々適当に返事をしている、まさに生返事と言った状態。


 御姫様おひいさまは、となりでお聞きになっている様で。


 返事はしていないが、頷いているのは分った。






 ここ、ホスピタルに来て、私が式神を打って頭に髪飾りを食い込ませたブロンド髪の、胸だけが南国フルーツの様に生っている諜報員と、いい。


 あのAIアンドロイドの胸だけエラソーな奴と、いい。


 着替えを手伝った時、気付いた。


 よく見ると、雷撃機乗りの銀髪の女性も胸デッカイ、皆デカすぎる。お姉様は特別いいの、でっかくても、お姉様だから。


 でもそのお宝を艦長の物にしておくのは、悔しいったら、ありゃしない。


 だったら私がいっそのこと。


 ハッ!いけない、またドエロい事を考えてしまって、こんなエロい事を考えているなんて、お姉様に知られてしまったら、嫌われてしまう。


 考えてみたら、私も裸を見られ、掟がまだ有効なはず。


 先に私が艦長に手籠てごめめにされれば、お姉様はきっと助かるはず。


 ここは、艦長の信頼を得て、艦長がこっちを振り向いてくれれば。


 でも、こんなロリロリな胸で、大丈夫だろうか。


 待てよ、もしかしたら、艦長って結構こっち路線かも。


 そうと決まれば、と気を取り直して、モニタ―に目をやると、お姉様がモニターに。


 ヤバい、久しぶりに見るお姉様のその立派なお胸を見ていると、あ、鼻血が出そう、危ない、危ない。




 え、こっちの留守は頼むぞ、ですって、ええ、大丈夫ですとも、御姫様おひいさまもお守りして、怪我人けがにん二人もちゃんと介護しておきますとも。


 もし万が一、この星から撤退する事があれば、御姫様おひいさまとけがにんと、みんな引き連れて、AIアンドロイドと合流し脱出する事。


 ですって、そんなことあるはずないじゃないですか。そんなこと。


 それまでは、養生するようにと、はいわかりました。


 もし、皆回復したら、ここにいる四人で、頼みたいことがある。


 と言って、プライベートモードに切り替えた。






 ・・・分かりました、そう言う事でしたら、お姉様のおっしゃる通り致します。


 そう言ってモニターの回線を切った。


 よし。


 と、自分に言い聞かせるように気合を入れ、今はこの二人の全快を頑張って、介助してからだ。






 暫くすると。


 胸が南国フルーツは、ベッドから降りて歩けるようになったので、お姉様からの依頼を伝えた。


 そうすると、彼女はそう、と言って、そこはやはり諜報員と言ったところ、時折何やら調べるため、あちこちにそれは張り巡らされた、ネットワークで、調査しているようだ。




 雷撃機乗りの彼女は少し遅れて、回復し、ようやくベッドから降りることが出来るようになった頃、同じくお姉様、艦長からの依頼を伝えると、リハビリを兼ねて体力を回復させるためのトレーニングを開始しだした。


 そこは、やはり将軍の娘、戦闘準備には余念がない。




 私たち四人に、お姉様、艦長から頼まれた事とは。


 次空転移装置じくうてんいそうち、またの名を、次空間転移じくうかんてんいゲート。


 これを四人で調査する事、だった。




 それは、そと銀河とうち銀河を繋ぐ装置機関。


 個々のデスドライブオンであれば、どうしても個体差が微妙に出てくる。


 そこで何個師団、軍団、が一度に転移できる、大量輸送のための、転移装置。


 次空を繋ぐ装置。


 装置と言っても、衛星と衛星を繋いでいて、その間を潜るイメージだ。


 そんな巨大な装置は、各星域に数える程度しか保有していない。




 私たちは、この星のすぐそばにあるという、その数少ない次空間転移じくうかんてんいゲートを調査する様頼まれた。

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