第10話

「逸れちゃった..」


みんなでお店を回ってたはずなのに、気づけば私と翔君だけになっていた。


春はショッピングモール好きだから、あちこち行っているんだろう。


「とりあえず、歩こっか」


私達は歩き出した。


気まずい。


こう言う時、どんな会話すればいいんだろう。


全然わからない。


「緊張してる?」


急に話しかけられ


「は、はいッ」


声が裏返ってしまった。


恥ずかしい。

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