サークル部員の取材(Yさん)

今の所、○○大学の

火の玉サークルの面々に

送られてるってことですか?


ーーそうですそうです。

キャンパス内では話題になってないんですよ。


あの、火の玉サークルっていうのは?


ーーいわゆるオカルトサークルですね。

表面上、オカルトって単語

なかなか口に出しづらいじゃないですか。

僕らの何個か上の代の先輩が命名したそうです。

私も最初は火の玉?と思いましたね。


そうなんですか、大体人数で言うと?


ーー僕らの代で10人くらいですから、

50人はいかないと思います。


ちょうどそのオカルト的なことが

オカルトサークルの中で

起きているってことですよね。


ーーそうです。その通りです。


そのメール、見せてもらっても?


ーーああ、いいですよ。あ、でも

その前にもうひとつ気になる点があって。


はい。


ーー石橋先輩という方が

毎晩のように首を吊る女性を見るんですって


場所というのは?


ーーここから20分くらいの

ところに高架橋があるじゃないですか。


あー、はいはい。


ーーその高架橋から

首を吊っているんですって。


それはどういう風に、


ーーこう、なんていうか気味が悪いですよね。

橋の上から飛び降りるならまだしも、

橋の上から首を吊っているんですよ。


んまあ、何となくならわかりました。


ーーそうなんです、

それは実体ではないと思うんですけど、

おそらく幽霊ではないかと。


気持ち悪いですね。


ーーあ、そのメール、見せますね。

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