第318話
美羽は感情が爆発したのか膝から崩れ落ちマンション中に響き渡るほどの大声で泣き叫んでいた。
そんな美羽の姿を目にしても私はまだ自分が夢の中にいるような感覚から抜け出せずにいた。
明日になれば必ずこの悪夢から解放される。そしたら蓮は元気で生きている。美羽もいつものように笑ってくれる。蓮は絶対に死んでない――――――
「市川さん。」
「……………」
放心状態になっていた私は気づくと車の助手席に座っていた。場所は、コンビニの駐車場。運転席には御手洗がいて、アイスカフェラテを飲んでいる。
「俺ら神戸離れて北海道住もうよ。もうそれが一番よくない?」
「……そうだね。それが一番いいかも。チケット買っといてくれる?」
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