第299話
死にたいというよりも消えたいという気持ちになってしまった。
何故、お義父さんにここまで言われなくてはならないのだろう……
私は一体何をした……?
「紫乃さん、聞いてるのか?とにかく、今すぐ店に来てくれ。今後の話がしたい。」
「……今は無理なんです」
「わかった、もういい。どうせ不倫相手と一緒なんだろ。ホテルにでもいるのか?本当に汚らわしい女だ……。時間を戻せるなら戻したい。君も、君の家族もウジ虫以下だ。二度と私ら家族に近づかないでくれ……」
数ヶ月前までは、健と幸せに暮らしていたはずなのに
どうして私は今こんなにも不幸なのだろう
誰のせい……?
義父の言葉が残酷すぎて
それさえもわからなくなってきた……
「ちょっと、電話代わってくれます?」
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