「何言ってんの？流産なんか、簡単に言わないでよ……。そんなこと言えるわけない。その嘘で、どれだけ家族が苦しむと思ってんの……？」

「……そんなことわかってるよ。でも、もう遅い。お前はいま妊娠三ヶ月ってことになってるから。産婦人科で検査もしたって言った」

「……ていうか、私たち別居するんだよね？」

「…………」

「……別居の話はどうなったの？」

「別居は言いすぎた。ごめん……」

「健は最低だよ。言ってることが無茶苦茶すぎる……」

「無茶苦茶なのはお前の方だよ。それより、早くどこ行ってたか答えろよ。コンビニとか嘘なんだろ？買った商品どこにあんの？どこにもないよね？」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい