第204話
父は御手洗の腕を引っ張って玄関に連れていこうとしている。ここで御手洗を帰らせてしまったら全て水の泡だ。
御手洗がどのような仕返しをしてくるかは想像もつかないが私はただでは済まないだろう。蓮の命だって危ない。
……正体を暴くまでは絶対に帰らせない
「痛あああああ!!!母さん!!娘を止めてくれ!!!やめさせろ!!」
私は父を両手で突き飛ばすと、御手洗を床に押し倒して、その上に馬乗りした。
「脱がないなら私が脱がせる……」
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