部屋に入ると鍵をかけてベッドに横になった。テレビから流れたニュースを聞いて心臓が止まりそうになった。とてつもなく嫌な予感がする。　

殺された男は勅使河原琉聖ではないだろうか。昨日の出来事からしてありえないことではない。ネットニュースで確かめようとスマホを手にした瞬間、美羽から着信が入った。

「……もしもし」

「昨日大丈夫だった？？無事帰れた？？ずっと心配してたの！！」

「……帰れたよ。心配かけてごめんね」

「家の中、めちゃくちゃなんでしょ？エアコンも壊されたって聞いたけど！！私、今日そっち行って掃除手伝おうか？」

「……朝に健の知り合いの業者が何人か家に来て全部やってくれた。エアコンも新しくなって部屋の中も綺麗になったよ。だから大丈夫。ありがとうね。今日は仕事休みなの？」

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