第42話

「やっぱり生活感あるよね。俺の部屋と全然違う。」



「…………」



「これ、結婚式の写真?高瀬さんのウェディングドレス姿、可愛いね。」




私は部屋の前で、唖然として立ち尽くしていた。御手洗は悪びれる様子もなくテーブルの上に置いてあったアルバムを勝手に開いて見ていた。



「……見ないでくれます?てか、早く帰ってください。」



「単刀直入に言いますね。俺、死ぬほどタイプなんですよ。高瀬さんのこと。」



「……だから、なんなんですか?」



「俺たち、不倫しませんか?」



「頭大丈夫ですか……?帰ってくれなかったら、警察呼びますよ……」

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