第3話 自業自得ではあるけれど
育ったら育ったで、今回は別の問題が浮上してきました。
あんまりデカくなり過ぎたら垂れるのでは?
こうなるともう、マジでやめられません、胸トレ。さすがにもうクーパー靱帯なんてあてに出来ませんし、もう伸びきってるかもしれないのです。もう頼りになるのは筋肉です。筋肉の力で重力に抗ってもらうのです! パワー!
正直、Fに到達した時点で「これ以上はもういらねぇな」と思いましたから、胸トレのメニューは減らしました。大きくするのではなく、垂れ防止が目的なので、いまある筋肉が衰えないように、緩い感じで何か出来れば、っていう。にもかかわらず、じわじわと育っていくのです。そして気付けば
ですが、日々の努力の甲斐あって、鎖骨と乳頭を結んだ際に出来る三角形は、一辺が18㎝の正三角形です。正三角形なら垂れてないってどこかで聞いたのです。まぁそりゃあそうか。これが二等辺三角形になったら『垂・れ・て・来・た』のサイン。定期的に計ってチェックです。これで垂れたら何のために鍛えたのかわからんから。
さて、ここまで、私が乳を育てた経緯をお話してきました。
良いですか。
もうおわかりですね。
もう全部自分のせいなのです。
全部自分が蒔いた種。
金がかかるだなんだってギャーギャー騒いでますけど、全部自分が悪いのです。それはわかっています。これは私が悪い。
ですが、世の中には、何の努力もせず(たぶん)大きくなった方もいるのです。
いいですか、乳は小さかろうが大きかろうがその人のせいではないのです。私のように意図的に身体改造(こう書くとカッコいいのでオススメ)した場合は自分のせいですけど、基本的にはその人のせいではありません。
体重が増えたからって巨乳になるとは限りませんし、痩せていてもなぜか乳がデカい人もいます。これはもう持って生まれたアレだからどうしようもない。男性器だってそうでしょう? 持って生まれたサイズで勝負するしかないでしょう? 知らんけど。それとももしかして、乳の大きさをギャーギャー言う男性は、己のイチモツの大きさも操作出来るのかな? 宇部さんは女性なのでわかりません(棒読み)。
というわけでここからは、てめぇのせいだっつってんのに、やたらと金がかかることにおばさんがキーキー言う感じになります。心してかかれ。
まず、先述の通り、ブラジャーの値段が跳ね上がります。跳ね上がる、ってほど上がってはないんですけど、二段階あるパターンもありますから、油断出来ません。結局1000円とか違いますから。『3980円(税抜)~』なんて表示だったら、こちとらその『~』の部分だから。ここに『+1000円』とかが隠されてるから。行間を読め。
で、まぁ、それでも妥協して選ぶとするじゃないですか。
すると、Eまでは25色展開してたそのブラジャーがですね、F以降のページに移ると10色に減ってたりするわけです。どこに消えた? その15色。いや、10色もあるなら全然恵まれてます。選べるから。これ下手したら1色になるからね。9色展開が1色になった時はさすがに笑ったって。選べんのよ。値段は上がるわ色は選べねぇわ、画像で見たやつは可愛いのに、届いたらなんか『装甲』とか『胸当て(ゲームに出て来るごついやつ)』みたいな単語がふわっと浮かぶような、硬くてでけぇ布の塊みたいなやつだったりして、あの華奢な感じの可愛いブラジャーはやっぱり
巨乳の受難はまだあります。
良い感じの服がない、という問題です。
いや、もちろんお金があればですね、金の力でどうとでも出来ます。それが金の凄いところです。大抵のことは金で何とかなるのです。
けれど宇部さんにはお金がありません。
生活に困るレベルではないし、普通に三食お腹いっぱい食べられる環境ですけど、自分の服飾に回せるお金はないのです。
さて、その『良い感じの服』ですけど、別に、高い服が欲しいというわけでありません。余所行きのワンピースが欲しいとか、そういうことではないのです。欲しくないわけじゃないけど、買ったところでその『余所行き』の『余所』の機会がないのよ。『余所』って結局どこなのよ。だからもうマジで、ごく普通の、ほんと普通のクルーネックTシャツとか、そういうやつの話をしています。
例えば、ユニクロのクルーネックTシャツですと、1990円です。オンラインでチェックしましたが、XSでも3XLでも1990円でした。良心価格。
この手のTシャツですけれども、素材によってはMでもギリ着られます。伸縮する素材ならMでも着られないことはないです。でも、やっぱりなんかパツパツになっちゃって見苦しいし、着てるこっちも苦しいのでLを選びます。するとどうなるか。
そりゃあ胸部は多少ゆとりがあります。
ですが、その分腹にもゆとりが生まれるのです。これがアニメ絵なら、いわゆる『乳袋』とかいう状態になって、乳の形だけがババーンと強調され、お腹周りはすっきりし、「ワーオ、ナイスバディ!」みたいなことになるのですが、現実は違います。そんな夢のような素材は使われてませんので、乳で引っ張られた布地は身体に添うことはなく、そのままストンと落ちます。結果として、乳の下に謎の『何もない空間』が生まれるわけです。
ですが、『何もない』とわかっているのは着用者のみ。いえ、着用者と、同じ
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