God

第6話

私達を引き離したのは、神様ですか?

神様は意地悪だなんて責めることはしたくない。

誰かのせいにするなんて本当は苦しいから。


でもあなたがいなくなった日の不運を誰かのせいにしたくなるくらい私には重過ぎていまだに受け止めきれないよ。


あの日雪が降らなければ…

私がもっと早くあなたに会いに行っていれば…

私があなたの苦しみに気が付いていれば…

私がこの家に生まれなければ…


そう、もしかしたら私が死神なのかもしれないね。


でもどうしても…生まれてこなければとか、あなたに出逢っていなければとか、そんなことは絶対に思えない。


だって嬉しかったから。


あなたと出逢って、恋をしたこと。

私はとってもとっても嬉しかったんだよ。


だからね神様、私達を引き合わせてくれてありがとう。


そしてまーくん、私を見つけてくれてありがとね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

*Love Letter* 涙衣 @yuuhinonakanimitsuketamonowa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る