Dream

第3話

夢の中であなたが泣いていた。


近くにいる私が「大丈夫だよ」と何度も何度も繰り返し伝えるのに、あなたは変わらず膝を抱えて肩を震わせ、声を殺して泣いていた。


私の声は届いていない。


あなたが泣くから私も泣けてくるの。


あなたが悲しいと私も悲しいよ。




ずっとひとりで背負いこんでいたあなたは、どれだけ悲しい思いをしたの?


私に見せる笑顔の裏で何度涙を零したの?




私の夢へと出てくるあなたは、きっと本物のあなたですね。

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