Prologue
冷たい夕陽
第1話
西の空に沈んでいく夕陽と共に私の心はまた死んでいく。
何度繰り返せばいいのだろう。
このくだらない日常から逃れる方法を、私はいつでも探している。
世界はいつでも醜い。
他人を悪く言うもの。
他人から同情を請う者。
そして、自分という存在を美化していく。
その行為が自らの醜悪を曝しているというのに。
結局は自分で自分を理解しきれていないのだろう。
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